日本医史学会 関西支部 2009年
総会・秋季学術集会 終了後報告

京大会館
 平成21年度当関西支部総会および秋季学術集会が11月8日(日)に京大会館において開催されました。京都実学史料研究会から松田清先生の特別講演と同会お二人の一般口演が,また来年の小野蘭山没後200年記念に因み,本草学の立場から遠藤正治先生による特別講演がありました。ほかに当関西支部会員および京都医学史研究会会員ら計19題の発表あり,聴衆は50名を超える盛会でありました。詳細につきましては機関誌『醫譚』91 号に掲載致します。同階における展示も三件ありました。各発表ともプログラムの通り内容豊富で見るべきものが多くあります。
平成21年11月16日 日本医史学会関西支部事務局長 田中祐尾
詳細

日  時  平成21年11月8日(日曜日) 午前9時30分〜 受付午前8時30分〜
会  場  京大会館
       京都市左京区吉田河原町15−9 TEL 075−761−5403
共  催  京都医学史研究会 実学資料研究会
参加費   2,000円

懇親会会場 同会館別室 17時〜
懇親会費  7,000円


テーマ
小野蘭山没後200年、緒方惟準没後100年に因む発表が期待されますが特に規定は設けてはおりません。

プログラムPDF
  • プログラム表(PDFファイル)
  • プログラム裏(PDFファイル)

  • プログラム
    会場風景  会場風景
    9:30 一般演題 座長:田中祐尾

    1.英国医史―21世紀ヘルスサービス考:○栗本宗治(大阪医大) 國澤隆雄
    2.芭蕉と陰嚢水腫―芭蕉はなぜ庭にバショウを植えたか:杉浦守邦(大津市)
    3.大谷光瑞と薬物・香料:猪飼祥夫(大津市)
    4.荼毘の歴史と行基墓所:亥口勝彦(大阪市立大学)
    5.長岡半太郎遺墨ロマン:福井康子(大阪市)


    10:45 一般演題 座長:八木聖弥

    6.ベルツ博士の北海道歴訪:山上勝久(大阪市立大学)
    7.ディアコニッセという概念:泉彪之助(金沢市)
    8.緒方洪庵と足守:小田晧二(井原市)
    9.緒方惟準の著訳書および関係書の展示と解説:中山沃(西宮市)
    10.ゴッホの病跡―絵葉書と切手の自画像―:寺畑喜朔(高岡市)


    12:30 平成21年度日本医史学会 関西支部総会

    追悼と事務報告:事務局長
    挨拶:支部長 中山 沃


    12:45 昼食休憩

    13:30 一般演題 座長:猪飼祥夫

    11.ランビキの伝來について:W.ミヒェル(九州大学)
    12.田中彌性園収蔵小野蘭山書簡とその学統について:田中祐尾(大阪市立大学)
    13.小野蘭山ときのこ―冬虫夏草を軸にして―:奥沢康正(京都市)
    14.松岡恕庵『怡顔斎苔品』について:太田由佳(京都大学)
    15.C.J.マクシモーヴィチと黎明期日本人植物学者の交流:竹中梨紗(京都大学)


    14:45 小野蘭山没後200年記念に因んで
  • 特別講演1 座長:奥沢康正

    「菩多尼訶経のオランダ語原典からみた近代植物学の受容」
    京都大学大学院人間・環境学研究科 教授 松田 清

  • 特別講演2 座長:中山 沃

    「蘭山の『本草綱目啓蒙』から榕菴の『植学啓原』へ」
    日本医史学会理事 遠藤 正治

  • 謝辞:小野 強

  • 16:00 一般演題 座長:田中祐尾(赤祖父一知代理)

    16.メアリ・スチュアート治下におけるスコットランド外科学の発展:柳澤波香(東京都)
    17.橋田邦彦『空月集』(昭和11年)にみる学生へのことば:小曽戸明子(八王子市)
    18.独嘯庵墓碑の変遷についての考察:西巻明彦(東京都)
    19.眼科顕微鏡の開発史:園田真也(枕崎市)(未)


    17:20 閉会 閉会の辞:副支部長 中橋彌光

    17:30 懇親会 同所別室 司会:猪飼祥夫
    会場風景  会場風景
    展示
    緒方惟準関係文書:中山沃(西宮市)
    小野蘭山に因む冬虫夏草ほか:奥沢康正(京都市)
    古典の日に医心方と源氏物語:半井英江(追加)

    紙上発表
    近代日本における「治療教育」の系譜:小野尚香(豊中市)
    田中彌性園収蔵古醫書のうち稀本(3):田中祐尾(八尾市)



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